わたしの一言

2020年05月27日

明治神宮のおみくじ「大御心」

今から40年ほど前の話。
新婚旅行で七日帰りが悪いといわれ、海外から戻り東京でもう一泊。最終日、明治神宮にお参りし、二人でおみくじをひいた。
このおみくじは吉凶を占うものではなく、【大御心(おおみごころ)】と書かれていた。御祭神である明治天皇・皇后の詩文や和歌の中から選ばれた、ありがたい考えお心が書かれているものとのこと。

私のものは、
「日に三度 身をかえりみし いにしへの人のこころに ならひてしがな」。
裏に意味が書いてあった。
一日に、三度もわが身を反省したという、昔の立派な人(曾子)の心に習いたいものです。人はとかく、うぬぼれがちですから…。わが身を振り返ることが、向上進歩の基となります。
妻のものは、
「人はただ すなほならなむ 若竹の 世にたちこえむ ふしはなくとも」。
意味は、人は何よりも第一に、素直でありたいものです。あの竹の節のように、世の中に目立って優れた才能があるなしには拘りません。心が素直であることが、明るい人生への出発点です。

このおみくじ【大御心】は、今でも部屋に飾ってあり、色褪せてはきたものの私たちの訓えとなっている。

今も、新コロナウイルスのため自粛が続いている。
家庭でも仕事でも、いろいろな面で「振り返ること」ができた。見直すこともできた。
ちょっとした時に【自分自身を振り返る時間】を持つことを忘れてはならない。
これを再認識させてくれた新コロナでもあるようだ。                 (匿名)