いま我が家では、落ち葉がすごい状態となっている。
もみじ、ケヤキをはじめ、栗、梅、キュウイなどなど
落葉樹の葉が毎日毎日落ちる。
落ち葉が降り積もる庭は情緒あるが、集めても掃いても
キリがない状態にちょっと疲れを感じる。
じっくり見ると、これまた美しい。
葉の表と裏では濃淡に差があり様相もさまざま。
来春に向けて樹木の栄養となっていく、それぞれの役割もある。
まるで、人間の人生を見ているような気がした。

“裏を見せ　表を見せて　散るもみじ”良寛さんが最後、
貞心尼につぶやいた言葉として知られている。
自分の良い面も悪い面も全てさらけ出した良寛さんを
受け止めてくれた感謝と愛情の言葉。
私の好きなひとつである。(T・H）