今から六十余年前、卒業証書を手にして、時の校長先生(佐渡出身)に
「記念に何か一筆書いてください」と頼んだ時、喜んで、書いてやり
ましょう…と言ってくださいました。そしてすぐに机上の別紙に筆書き
で、下記の文字をさらさらと書いてくださいました。
【一期一会】とありました。
そして下にカッコ書きで、(その場に生きる)とありました。意味を訪
ねると、これは「いちごいちえ」と読むんだ。要するに、「一度腹に
決めたら、ぶれずに前進すること。これあるのみ」とのこと。
私はそれを信条として、その後60年を生きてきました。当時は人生60年
と言われていました。今は100年の時代と言われています。この言葉を
信条に、残り20年を生きるつもりです。いや、生きて見せます。　(水)