私の趣味は「木工品づくり」です。

書や絵の額、花台、箱物、さらに高さ5㎝前後の急須の蓋置きや楊枝入れ、ミニ瓢箪(蛍光灯つまみの取っ手)、飾り木工品などいろいろ作ります。

まず材料のケヤキなどを探し乾燥させてから作り始めます。切って削って磨いて、代用漆を塗るという作業を何度も繰り返します。表面模様として、黒檀や花林などを埋め込んだりもします。釘は全く使いません。出来上がったときの浮き出る木目がみんな違い、同じ作品はひとつとしてなく、完成まで2～3か月かります。

カンナなどの道具も、作品に合わせてみんな手作りしました。作業場に座り込み黙々と作り上げますが、この無の心境が私は大好きです。作った作品は1,000点ほどあり家に飾っておきますが、親戚などにやったりもして喜ばれています。 (老いた家具職人)