わたしの一言

2020年09月18日

懐かしい「はざ(稲架)」

秋の稲刈り作業も終盤に近づき、近くの集落で懐かしい「はざ(稲架)」を見た。

太陽という自然エネルギーを利用して、刈り取った稲を束ねて干すという昔ながらの方法。天日干しすることで栄養素が増え、さらに逆さに干すことで旨味が下の米粒に降りてくると言われている。

しかし、今では機械化が進み、収穫した籾を機械乾燥することが主流となり、めったに見ない光景となった。

この「はざ」を見ていると、昔の記憶がよみがえる。

田んぼの道路沿いに「はざ木」があり、そこに横竹を何段も渡し家族みんなで「はざ掛け」をした。束ねた稲を下から投げ、親父が上で受け取り、次から次へと掛けていく。高いとこでは3mを超える。まさに阿吽の呼吸での連係プレーだった。弥彦山の夕日が下りると、道路沿いはまるで金屏風のように美しかった。疲れていたのだろうが、好きな作業好きな秋の匂いだった。懐かしい想い出だ…。 (T・H)